ヨーロッパと聞くときれいなイメージがあるかもしれませんが、歴史を見ていくと必ずしもそうではありません。例えば、ベルサイユ宮殿にはトイレがなかったことで有名です。では、トイレはどうしていたのでしょうか。オマルを使っていたのです。江戸時代にヨーロッパから人は日本のきれいさに驚いたと言われています。フランスのパリでは、犬の糞が多いので、一日中清掃者が道路を清掃しています。
もちろん、ヨーロッパにはたくさん国があるので廃棄物の処理や処分方法は違いがあるでしょう。それでも日本と海外の考え方の違いを見ることが出来ます。ヨーロッパの美しい街並みを見ると古いモノを大事にする文化が根付いています。現代の日本人は大量消費型の習慣になってしまい忘れてしまったことです。それで、ヨーロッパにおける廃棄物の処理にはリサイクルが根付いています。
例えば、ヨーロッパに住んでいる日本人がまだ使えるけど必要がなくなった鍋や椅子などの家具を外に置いていたら、あっという間になくなったということです。中には壊れていてもお構いなしで持っていく人もいるようです。特にドイツは第二次世界大戦の後に工業が盛んになりました。ところが、汚染物質をたくさん出したために森が枯れてしまったり、多くの環境問題が生じました。
その後、廃棄物処理の仕方が徐々に変わり、環境も改善されていったのです。廃棄物収集に関しても、ゴミ最小化の努力が見られます。家の前に大きなゴミ箱が置かれていて、その中にゴミを入れます。見た目は大きいのですが、中は底上げされていて少ししか入りません。ですから、ゴミをたくさん出すことはできないのです。日本のスーパーで買い物すると多くのゴミが出ます。例えば、肉や魚が載っているトレーやペットボトル、包装材があります。ゴミの分別がありますが、家族暮らしなら毎日かなりの量のゴミになるのです。ヨーロッパでは、そのような過剰包装が減っているのです。
日本の焼却炉は温度が高くプラスチックゴミを燃やすことが出来るという人もいます。しかし、キチンと捨てて回収されて処理されなければ、動物が食べたり環境汚染となるのです。日本は島国で資源が限られた国ですから、引き続きリサイクルを行いモノを大事にしていく必要があります。ヨーロッパはその点で高い基準を設けて環境を守ろうと奮闘しています。日本もそれに見習い、ゴミを減らして環境をよくしていく努力が必要だと言えます。